長野 美樹さんの投稿 2020年6月23日火曜日
テンパリングの話
油にホールスパイスの香りを移すのがカレー作りにとっては非常に大事な工程だ。焦がしてしまったら失敗。焦がす直前のギリギリまで加熱する。これをテンパリングというが、このために油を思いきって多めに使うこと。少ないと香りが移らな...
テンパリングの話
油にホールスパイスの香りを移すのがカレー作りにとっては非常に大事な工程だ。焦がしてしまったら失敗。焦がす直前のギリギリまで加熱する。
これをテンパリングというが、このために油を思いきって多めに使うこと。少ないと香りが移らないし、あとの乳化にも影響が出る。
油ごとに発煙点が違う。オリーブオイルは191度から199度。
キャノラー油なら204度。発煙点が低いとスパイスの香りを移す前に油が焦げてしまう。
その点、紅花油なら266度と高いのでスパイスの香りを引き出すのに適している。
ホールスパイスを入れる上でのポイントは当然ながら火の通りにくいものから順番に加えていく、ということ。
スタータースパイスはマスタードシードから始まり、クミンシード、カルダモン、クローブ、シナモン、そしてフェヌグリークという具合に。
パウダースパイスは炒めずに煮込む時に使う。各スパイスの特性を熟知するのがカレーマスターへの第一歩だ。
テンパリングの話
ホールスパイスを油で揚げた後、そのスパイスをどうするか。テンパリングしたあとのスパイスにも香りの成分は残っています。もったいないので
① スパイスをそのまま煮込んで出す。
しかしこれではホールスパイスが口の中に残って食べづらい。ホールスパイスが残ったカレーを少なくとも私は食べたことがありません。
② そのまま煮込み、完成したらカレーの中から根気よく取り除く。
想像しただけで気が遠くなりそうですが、実際にそうやって作っているお店もあるそうです。頭が下がります。
③ テンパリング後のスパイスをティーバッグに入れて煮込む。
これなら完成したあとにティーバッグを取り出せばいいだけです。
なお、クミンシードやマスタードシード、フェヌグリークなどはそのまま食べても問題ないので取り除く必要はありません。
インド原産のカレーノキの葉、カレーリーフはスパイスとして使われます。
乾燥した葉はスパイスショップでよく売ってますが、生は入手がやや困難です。
乾燥葉は香りが格段に落ちるので使うなら生を使用したいところです。
このカレーリーフは取り除くのか、そのまま煮込むのか。これは料理人よって様々です。
ちなみに極限までスパイスを焙煎することで有名な西本町の「バンブルビー」ではそのまま煮込んでいましたが、食べづらくはなかったです。
チキン
具沢山のミックスA
玄米
1300円
サラサラのカレーに豆腐、大豆、
茄子、しめじ、ほうれん草
などが入ってました。
食べたあとに胃腸がスッキリした
ような感じになりました。
スパイスは医食同源、まさに
you are what you eat .ですね。
店を出ると既に日はとっぷりと暮れていました(嘘)。
カレー屋バンバン pic.twitter.com/vPvcaWWyV0
— 長野美樹 (@GtRuvd) February 13, 2020
ダルバート食堂 pic.twitter.com/kKUceok05E
— 長野美樹 (@GtRuvd) February 13, 2020
管理人 マーキュリーマークからの伝言
はてなブログ版ドリアン長野のカレー三昧で紹介してるカレーライスの投稿ですがサイドバーという特性上長くなりすぎるので本日、今年の元旦以前に行われた投稿をまとめてこの場で特別に投稿します。
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