2019年9月8日日曜日

ドリアン長野のベトナム旅行記


ドリアン長野のベトナム旅行記
#5 ホーチミン市のディスコ
「今晩、ディスコに行かないか?」
バイク・タクシーのヒューはメコン・クルーズのボートの中で聞いてきた。今日はニューイヤーズ・イブだし、社会主義国のディスコってのも気になるしな。古めかしい建物の二階にあるディスコにヒューと行くと、彼の奥さん(ディスコで知り合ったそうだ)が二人の日本人女性を連れてきていた。彼女達と自己紹介をし、初めはおそるおそるっていう感じで踊っていたのだが、そのうち脳内にエンドルフィンとドーパミンが放出されたのだろう、体内メーターがレッド・ゾーン に入った。こうなると止めることなど不可能、私は我を忘れて踊りまくった。私の踊りは太極拳にブレイク・ダンスをミックスしたオリジナルだ。踊り始めると 周りには人がいなくなるという危険なダンスだ。ふっ、お嬢さん、気をつけなせえ。俺に惚れるなよ。この時も無我夢中でキープ・オン・ダンシング、気がつけ ばみんな、私の周りを遠巻きに見物している。もっ、もしかしてこれって奇異の.....、いや違うね!(なぜかきっぱり) 羨望の眼に決まっとる。(とむりやり納得)  
見て見て、もっと見て~。快感だわ。そのうち、輪の中から一人のベトナム少女が踊りながら出て来た。そうなの、私と一対一で日越ダンス対決をするつもり なのね。わかったわ。受けてたってあげる。私たちは我を忘れて踊った。離れては近づき、近づいては離れ、相手の差し出す一挙手一投足に呼応し、互いのリズムを感じ取りながら。歓声が上がり、拍手が起こる。誰かがタオルを差し出した。汗を拭いて観衆に投げ返すと、我先にと奪い合う。オーホッホッホッ。私はスターよ。今宵のディスコ・キングなのよ~。 
ひと休みして外のソファーに座っていると、通りがかった人が「かっこよかったよ」と言って握手を求めてくる。ふっふっふっ。ホーチミンのディスコは最高だ ぜい! よしっ、来年まで踊り続けるぜい、ベイビー、と腰を上げるとヒューが「もう帰ろう」とつまらなさそうに言う。えっ? まだ11時ですぜ、だんな。
「ベトナムのディスコは深夜まで営業できないんだよ」  そうか、さては私のあまりの人気を妬んでるな。仕方なく私たちは帰った。こうしてホーチミンの長く暑い夜は更けていくのであった。
そんでもってこの前、スクンビットにあるディスコ、「ナルシサス」に行った。行ってみて驚いたぜ。最先端のハウスやトランスはいいんだけどさ、みんな下半 身だけ揺らしながら踊っているのだ。何だ何だ、その金魚踊りは? やる気あんのかっ。踊りっちゅうのは、なんちゅうかこうもっと情熱的に踊るもんちゃうんかいっ! こんなんやったらグレース・ホテルのエスニック・ダンスのほうが100倍ましやっちゅうねん。かくなるうえはわしが乗り込んで踊りの基本を教えたるわっ、 とフロアに出て行こうとすると連れの女に必死に止められた。(なんでやねん)
 私は日本ではクラブに行かないので分からんが、ハウスはああやって金魚踊りをするのが主流なのか? 誰か教えてくれ~。こうなれば次に狙うのはゲイエリアで有名なシーロム通りのソイ4じゃい。金魚野郎ども、首を洗って待っとけ! 
ドリアン長野のタイランド旅行記

皆様への伝達事項
社会主義国ベトナムのディスコの営業時間は午後11時迄。
ドリアン長野が2010年以前に作成し発表した海外旅行記ですので現在とは状況が異なる部分が多々あるかと思います。影響を与える事が出来ても責任は取れませんので参考にしてもらう分には構いませんが模倣は不可能になってるやもしれません。
皆さん、ディスコに行った事がありますか?私は全然行く気がありませんし行ったことはありません。私はバンクーバーでチーズケーキエトセトラという基本的に夜だけ営業してるお店で食事をしたことが良い思い出になってます。海外では赴いても良いが日本国内では行きたくない場所があったりするんですね。今回はディスコ。世の中の人々の中にはホーチミン市のディスコの方が理解しやすかったかもしれない。少なくとも彼(ホーチミン)は死去している。従って区分けするためにホーチミンシティーと言われているようです。社会主義国家らしくエネルギー不足による停電の問題があるからかもしれないが深夜営業をしないディスコというのも日本の1970年代のようですね。 周知の事実ですが平成20年代の日本ではディスコ(クラブ)ばかりか多くの小売店が深夜営業している時代です。
ドリアン長野の気分が高揚していても私は一秒以内になえさせる自信があります。例えばVeryという名のクラブ(ディスコ)って有名ですよね。なぜならば、Discovery。ね、一秒以内になえるでしょ?平成10年代に作成されたお笑い海外旅行記なので過去の出来事だと考慮してからこれからもお読み下さい。現在は、状況が違うかもしれません。一番の疑問は、題名をサイゴンのディスコにしなかった理由だが・・・今となっては過去の名称になっているからかもしれない。
ナルシサスに限っては、タイランドのディスコ(クラブ)です。 従って、8割ベトナム2割タイランドのディスコ(クラブ)の海外旅行記だと捉えていただきたい。
周知というよりも羞恥な事実だが、続く(バンコクのディスコ)
紹介した動画はドリアン長野並びに私(マーキュリーマーク)が撮影したものではなく、参考の為の転載です。
サハラ・クラブ・ホーチミンsahara [disco vietnam saigon club]
ディスコ・サイゴン 


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回顧を兼ねた書評 令和二年三月


僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。アフリカは遠すぎて行けなかった。
新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
旅も好きだが、旅行記も好きだ。この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。何よりも文章がうまい。奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、一気に読め、感動的でさえある。朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。


ランニングについての投稿




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大阪城公園〜坐摩(いかすり)神社の紫陽花